情報公開文書

当院では、以下の疫学研究に参加しています。


@研究課題名:
   日本人のアルツハイマー型認知症患者を対象とした抗精神病薬のリスクに関する検討


A対象:
   65歳以上のアルツハイマー型認知症患者さん


Bデータ収集対象期間:
   2012年10月10日から2013年9月30日


C研究目的の概要:
   日本のアルツハイマー型認知症患者さんは、高齢化とともに年々増加していますが、認知症の周辺症状(行動障害・精神障害)改善  には適切な治療薬が無く、抗精神病薬を中心に用いられています。
   2005年4月に海外で実施された臨床試験の結果から「高齢の認知症患者さんに抗精神病薬を投与した時の死亡率が、投与され   なかった患者さんに比べて高い」という警告が出されましたが、日本人集団でのリスクについてはまだ明らかにされていないのが現状  です。
   この研究では、今後の高齢者医療を考えるうえでの重要な根拠を提供できることを期待し、日本人のアルツハイマー型認知症患者  さんに対してどのような背景、症状により薬剤が選択されているか、また薬剤投与に対するリスクを検討するために、日本国内の多数  の医療機関で調査することを目的としています。   


D研究方法の概要:
   診療録に記載されている患者さんの症状、治療法の情報を収集します。


E個人情報保護の仕組み:
   個々のデータは匿名化された状態で取り扱われます。専門の学会や学術雑誌に発表される事も有りますが、患者さんのプライバシ  ーは十分に尊重されます。結果発表の際に患者さん個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。


F了解を求める事項:

   診療録に記載されている情報を写させていただきます。診療録の利用を拒まれる場合は下記までご連絡ください。データを消去しま  す。また利用を拒まれた事で不利益は生じません。また、必要に応じてご家族や施設に(患者様の情報を)お聞きする場合がありますが、患者様の情報をお話になりたくない場合はお断りください。


G研究の主体および問い合わせ先
      
   担当医師    : 坂本 聡子       TEL 025−543−2624
   研究代表者  : 一般社団法人 日本老年精神医学会 理事長 新井 平伊